スタッフブログ
2024.01.12
やはり地震は必ず来る。
昨日は日本木造住宅耐震補強事業者協同組合 通称 木耐協 全国大会に出席しました。
先ずは黙とうから始まり、地震防災がまだまだ未熟との講義が続きました。
跡見学園女子大学 鍵谷教授のお話には震えました。
M7の地震で、あの被害ですからM9が来たら能登半島地震の1000倍のエネルギーに値します。
ほとんどの方が建物の中におります。
二度と建物の中での被害は起こさせない。その位の覚悟がなければ建築は、してはいけない。
住宅業界は構造計算をしなくてよい変な慣習がありましたが、いよいよ撤廃されます。
私どもnattoku住宅は社内に構造の専門家を入れ、自社物件だけではなく他社物件も構造計算をしております。
正直、住宅業界は構造計算が出来ない有資格者、住宅会社は凄く多くあります。
本当に申し訳ないですが、それが現実です。
我々の活動を通じ、地震に強い建物を1件でも多く日本に浸透させていきます。
私どもの設計士は、毎日沢山の構造計算を依頼され、必死に設計しております。
震災時に建築に於いて悲しい想いをさせたくない。その使命感だけです。
もう何年前か忘れましたが、自社にて全棟 耐震等級3を必ず取得すると判断した時には、ブーイングが起きましたが、人の命を守り人の財産を預かるものとして
私の哲学は透明性のある立派な建築を作ることに特化しておりますので、耐震等級3相当などの逃げは認めませんでした。
面倒くさいとブーイングを起こした社員数名は会社を去りました。
私どもスタイルラボは怯むことなく、一気に全棟構造設計、倒壊保証を実行しました。
日本中全ての建築が構造計算され、出来れば脱高層建築化し、人の密集を無くし安全な避難経路が確保される未来を期待します。
人口密集地の火災などにつながるパニックは計り知れません。
正直な話をします。
日本の住宅業界で、未だに構造計算をしていない住宅は供給されております。分譲住宅で耐震等級は取得されておりますか?
取得されている住宅会社もありますから、気分を悪くされたら申し訳ありません。
旧耐震の建物も、現実的には沢山あります。
まだまだ全然、私たちのやるべき事はあります。
私たちは、まだまだ地震大国の日本に住むでしょうし、震災は必ず発生します。
耐震等級3を取得してないアパートは沢山ありますし、その後、耐震補強をされる余裕のあるオーナー様はほぼおりません。
木造だろうがRCだろうが、阪神大震災の様な直下型が来れば、ちゃんと構造計算がされてないと危険度は高まります。
倒壊された場合、我々の避難経路、救助活動などはイメージされているでしょうか?
被害を最小限に抑えるのが建築の役目です。
建築が凶器になってはいけない。
街に火災は起きませんか?
悲しい思いは、繰り返してはいけない。
nattokuの建物が倒壊保証を付けているのは、覚悟と執念があります。
でも町の全てが私どもの理念の様な建物ではない。
行政、建築業界がこの問題に真摯に向かい合い克服しようとしております。
色々な犠牲を払ってます。そこは認めてください。
勿論、経済的な理由で耐震強度が弱い家に住まなければいけない場合もある。
住宅のシェルター化を進めましょう。
強い想いを持ち静岡に帰って来ました。
もしご実家の親御様が耐震補強されてない住宅にお住まいなら私どもに相談ください。
行政のサービスなど活用できるものは沢山あります。
せめて寝室だけでも、シェルター化しましょう。
出来る事から始めて、安心できるコミュニティを作りましょう。
地震は2次災害も続きます。
防災都市 静岡に全身全霊で臨みます。
そして能登の皆様が一日も早く安心して家に住まえるように支援活動を行います。
皆で笑顔の日本を創りましょう。