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STAFF BLOG

スタッフブログ

2024.02.09

地震大国 日本に想う事

代表取締役社長

久保 淳

能登の震災に遭われた方。

また関係者の皆様。

寒波の中大変な状況の中、私どもは何もできず歯がゆい思いをしております。

極限状態の大変な環境だと思いますが、頑張ってください。支援が寄付しか出来ない状況で、とにかく歯がゆいです。

皆様の姿は私どもの誇りです。

この1月、様々な方々と震災の件、今後の建築に対する想いをミーティングしてきました。

最新の状況は毎日沢山レポートが上がっておりますので、私どもの設計を中心に意見を統一しております。

建築が凶器になってはいけません。

ただ作り手にもプレッシャーはあります。

構造計算を勧めてきましたが、それだけで完ぺきではない。

日本で一番先に倒壊保証を全棟付けました。地震保険では賄いきれません。

保証金は建築後10年間は会社が負担しております。

詳細は各コンシェルジュに確認ください。

しかし被災地の状況は深刻です。

我々が静岡のお客様に行ってきたことを振り返ります。

 

・創業当時から、前職で同僚だった地盤調査会社の社長と地盤調査をスウェーデン式では無く、表面波探査を取り入れる。設計者として地面の下の状況を知りたく、適切な基礎を配置したかったのが理由です。

その後、今では珍しい(地盤調査に、普通はお金かけない。)スウェーデン式と表面波探査の二つを導入しております。マニアックですが「地盤を知る」事が住宅会社として何よりも重要だからです。

・ハザードマップで相談段階で全部調査、報告。

・何処よりも早く「外部設計事務所に委託して耐震等級3相当」ではなく「自社の設計チームにて全棟耐震等級3を確保」しております。

注文住宅で吹き抜けなどがある会社では異質です。

・構造についてですが、木造、2✕6,鉄筋、RCなどがありますが、今回の震災で想うことは粘りがある木造軸組+パネル工法が日本の地震には向いていると感じてしまいました。理由は何度も起きる事です。

ただ無理な設計はいけません。

本当に基本に忠実なバランスを重視した設計だけが大事です。

鉄骨はせん断力が生まれる。要は粘りがない。勿論適切な設計者が設計を行えば、どの工法でも今の基準法だと少しは安心して頂けるのかと。

・被災時のインフラを考えていきたい。雨水貯水タンクなど行政にて補助がある地域もあります。

詳しくはコンシェルジュに確認ください。

そうは言っても町の上下水が分断されたら自分の家だけで出来ることは限られています。

しかしそこを探求しお客様に最善の提案をしなければ、いけません。

・倒壊保証を採用している。

・外壁は耐火に強い軽量気泡コンクリートを採用している。

今回の震災で開口部についてもう一度認識されることを望みます。

偏った開口部の取り方はNGです。

どの工法でも同じと捉えてください。(詳しくは違いますが、ここでは割愛します)

少し言葉は乱暴ですが。 

 

昔話をします。私がハウスメーカーに入社したのが23歳。

会社はホールダウン金物を入れてきますが、現場としては見たこともなく他社も使ってない変な金物入れて面倒だな…って最初は思ってました。

27歳の年でテレビを通じて阪神淡路の震災を見ました。

地獄絵図だった映像は当時、信じられなく何日も経過した様に思い返します。

当時在籍していたハウスメーカーがニュースステーションでホールダウン金物を採用していた事をニュースとして放送されました。

偶々 テレビから取材要請があったそうで、放送日からお客様が殺到しました。

そもそも木造パネル工法は、私が入社したハウスメーカーの特徴でした。

今思い返すと、画期的だったと思います。

床構面を強くしろと教育されました。

今ではすべてが血になっています。

木造パネル工法が地震には一番相性が良い。

タイヒとかトウヒを構造材に使いヒノキだと言っているハウスメーカー、完全にアウト。 

台湾ヒノキはツガ科であり、河原に生えている葦に毛が生えた草です。 

ハウスメーカーは、そんな草に加圧注入加えてただでさえ重いトリプルサッシを入れれば、そりゃたれるし歪む。

歪んだところから結露は発生し建物に侵入する。

私が20代で経験したハウスメーカーは今はもうないですが(社員がさぼってました)素晴らしい心意気を持った業界のトップランナーだったんだと、退職して30年経ってから感謝をしております。

これだけ地震国と言われ、30年も前に最先端な事をしていた。同じ場所に入れて教育して下さり感謝でしかありません。