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2020.08.16

今後の住宅業界の見通し

専務取締役 マネジメント本部長

志村 和哉

皆さん、こんにちは!

今日もかなり暑いですね~。
体温よりも高い危険な暑さなので、外に出られる時は
十分注意をしてくださいね!

さて、今日は住宅業界の見通しについてです。
お金の話が中心になっているので、知っているとよろしいかと思います。

現在、世界中がコロナウイルスの影響を受けています。
当然私達住宅業界も大きな影響を受けているわけです。
このタイミングで住宅を新築するというのは、どうなんだろうか?
とか逆に値引きが多いからチャンス!と考えるか?等々
少しでも得をしたいので、様々な事を考えるのがお客様の心理ですね。

では、住宅業界側からの立場でお話しますと・・・、
①住宅価格は、短期的に下がる可能性がある
⇒お客様を獲得したいので、値引きをする会社が増加中

②2020年と2021年は住宅業界にとってはさらなる不況が待っている。
⇒12万戸位住宅着工件数が減少するということです。
そうなると、倒産する危険な会社が増えて、お客様が被害者になる可能性がある。
お金を支払ったのに、倒産して家が建たず、最悪は基礎や骨組みだけ残して
そのままになってしまうケースが・・・。

③この先、高付加価値(エコ、省エネ)をテーマに住宅の価格が上昇する。
 その他に少子高齢化、災害、コロナ禍による景気悪化も住宅価格上昇の要因
⇒1件辺りの価格を上げないと、現在の大きさの会社を維持できない。

まず、①です。
最近、大きな値引きをしている住宅会社をチラホラ見受けます。
当社では考えられない額の値引きをしていることもあります。
絶対ではありませんが、おそらく目先の仕事欲しさに多額の値引きをしている
可能性もあります。
これを繰り返していると、会社はどんどん体力を奪われていきます。
その結果、倒産というゴールに辿り着くことになる可能性が高いです。
お客様は得をした!という感じになりますが、万が一依頼した住宅会社が倒産した場合、
建築中に倒産してしまったら・・・、家が建っていても、その後のアフターメンテナンスは?
様々な問題がお客様にも出てくる可能性があります。
なので値引きは、危険な兆候と言わざるを得ません。
あとは二重価格になっている可能性もありますね。。
本当は2000万円が適正価格なのに、2500万円で御見積を提示。
順番に100万円づつとか下がっていき、結局2000万円に!
得した気持ちになりますが、実はそれって適正価格になっただけかもしれません。
100万円もの大金を値引くって、普通であれば考えられません。
100万円あれば、キッチンとかお風呂とか設備機器の大半が買えますが、
それがタダ!ってあり得ませんよね。。
余る程利益があればいいですが、普通であれば極限まで削っていますので、
とても難しいはずです。
お客様の心理を巧みに利用している気がしてなりません。。


②ですが、大手シンクタンクの予想で今年と来年は、住宅業界にとって
大きな冬の時代が来ると予想されています。
予想では、12万戸減。
ただでさえ着工件数が減少傾向にある中、追い打ちをかける格好になります。
相当な売上減少となるので、住宅会社も①のように体力が無い
ところは倒産してくと予想されます。
住宅業界は、今二極化して来ています。
淘汰されていくというのは、どこの業界、自然界でもつきものですが、
住宅業界はより一層その傾向が強くなります。


③実は住宅価格というのは、年々上がって来ているのはご存知でしょうか??
これには様々な要因がありますが、10年前と今では数百万円違っているケースも
あります。ただし、その分住宅ローン金利が下がっているので、あまりクローズアップ
されていませんが。
近年、業者さんやメーカーさんから値上げの話が本当に多くなりました。
これは、少子高齢化等による需要減少で、現在の会社や雇用を維持するために
1件から頂くお金を上げる必要があるからです。
この傾向は今後も続き、数年後同じ建物でも随分値上がりしている
といった事が間違いなく起こります。
コロナ不安から住宅購入を先延ばしにすることも検討されている方は、
金利上昇よりも住宅価格の値上がりには要注意です。



そんな情勢の中果たして家を建てるべきなのか??

難しい問題でいろんな事が複合的に考えられますが、
一番は年齢かもしれません。
しっかり老後の計画もして対応できるのが今ですね。
老後になってからでは、これは難しいです。
そういう意味でも、今のうちからまずは住むところを確保しておくというのは、
とても重要と考えます。

こういった事も資金計画の一部ですので、是非一緒に検討できればと
思います。

 

専務取締役 マネジメント本部長

K.Shimura 志村 和哉

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