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2025.12.21
ハザードマップってどう見るの?
ハザードマップってどう見るの?
図解でやさしく解説します
こんにちは。
nattoku不動産の中屋です。
お家探しのお話をしていると、
かなりの確率で聞かれるのがこの質問です。
「この土地、ハザードって大丈夫ですか?」
気になりますよね。
私自身も、もし家を探す立場だったら、
たぶん真っ先に気にすると思います。
ただ実際には、
ハザードマップを見たことはあるけれど、
正直どう見ればいいのかわからないまま、
不安だけが大きくなってしまっている方がとても多いな…と感じています。
今日は、
・初めてハザードマップを見る方
・子育て中で、家族の安全がいちばん気になる方
・専門用語がちょっと苦手…という方
そんな方にも伝わるように、
できるだけやさしく、かみ砕いてお話ししてみますね。
そもそも、ハザードマップってなに?
ハザードマップは、
「もし災害が起きたとしたら、どのあたりに、どんな影響が出やすいか」
をまとめた地図です。
載っている内容としては、たとえば…
・洪水(川があふれた場合)
・土砂災害
・津波
・高潮 など
ここでひとつ、大事なポイントがあります。
ハザードマップは、
「ここは危ないからダメですよ」という地図ではありません。
あくまで、
**「万が一に備えるための地図」**なんです。
① まず見るのは「色」
ハザードマップを見たとき、
最初に目に入るのは、やっぱり色ですよね。
一般的な目安としては、こんな感じです。
・薄い色 → 浸水の可能性が比較的低め
・濃い色 → 浸水が深くなる可能性がある
・赤や紫系 → 特に注意が必要とされるエリア
ここでよくある勘違いが、
「色がついている=住めない場所」と思ってしまうこと。
そうではなくて、
「どのくらいの影響が想定されているかを知るための目安」
として見るのが正解です。
② 次に見るのは「浸水の深さ」
多くのハザードマップには、
「◯〜◯m」という数字が書かれています。
ざっくりとしたイメージですが、
・0.5m未満 → ひざ下くらい
・0.5〜1.0m → 床上浸水の可能性あり
・1.0m以上 → 1階部分に影響が出ることも
そして、ここで必ず知っておいてほしいのが、
これは「想定最大規模」だということ。
毎年必ず起きる、という意味ではありません。
③ 「想定最大規模」をそのまま怖がらなくて大丈夫
ハザードマップは、かなり厳しい条件で作られています。
・何百年に一度レベルの雨
・過去に例のない降雨量
・最大クラスの災害想定
そういった条件を重ねたうえでの想定なので、
実際の災害とは差が出ることもあります。
だからこそ、考え方として大切なのはこれです。
❌ 色がついている=危険
⭕ 色がついている=どう備えるかを考える
この視点で見るだけで、
ハザードマップの見え方がずいぶん変わってきます。
④ ママ目線で、ここはぜひ見てほしい
子育て中のご家庭にとって、
私が特に見てほしいと思うポイントはこちらです。
・近くに避難所はあるか
・小学校や保育園はどこにあるか
・夜や雨の日でも、避難しやすそうな道か
・川や崖が、必要以上に近くないか
ハザードマップは、
「危ない・危なくない」を決めるためのものではなく、
「どう逃げるか」を考えるための地図。
そう捉えると、ぐっと実用的になります。
⑤ プロは「地図」と「現地」をセットで見ています
実は、不動産のプロは
ハザードマップだけで判断することはほとんどありません。
・土地の高さ
・周辺道路の勾配
・水が流れやすい方向
・過去にどうだったか
・周りの建物のつくり
こうした現地でしかわからない情報と、
ハザードマップを合わせて見ています。
だからこそ、
「ネットで見て不安になってしまった…」
という方ほど、
一度、現地で一緒に確認してみてほしいなと思います。
まとめ|ハザードマップは“怖がるもの”じゃない
ハザードマップは、
不安をあおるためのものではありません。
・知ること
・備えること
・家族を守ること
そのための、大切なツールです。
ちゃんと理解したうえで選ぶことが、
結果的にいちばんの安心につながります。
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