スタッフブログ
2023.02.13
キッチンは調理をするだけのものではなく、生活を豊かにする場所であってほしい
「キッチンは調理をするだけのものではなく、生活を豊かにする場所であってほしい。」
日本が誇るキッチンメーカーTOYO KITCHEN STYLEが掲げるコンセプトです。
これまであまり料理をしてこなかった私ですが、最近少しずつ覚えるようになってきました。
簡単な和えるパスタや煮込んだだけの雑炊を作っては「料理ができているぞ」と感動してしまうほど、生活になじんでいません。
長続きするよう包丁ではなく料理はさみを使い、ゆるーく ながーく たのしーく料理を続けていきたいです。
ふと、自分にとって料理が遠い存在になっていた理由は何なのか振り返ったのですが、幼いころのキッチン事情が少なからず影響しているのではないかと思いました。
幼いころに住んでいた家のキッチンは当たり前ですが危険がいっぱいで火の元があり、アツアツの炊飯器が置いてあったり何よりも狭い!
そんなところに料理中に子供が入ってきたら親としては気が気ではありません。料理中は来ないでねと教えてもらった覚えがあります。
その記憶のまま成長しましたが何かキッチンに立ちづらい。そんな些細な抵抗感で母に料理を教えてほしいと言えないまま一人暮らしがはじまりました。
先日オープンした浜松市野モデルハウスではそんな幼いころの記憶と後悔を生かして、キッチンの作業動線は約135㎝と広く計画しております。
キッチン収納のつづきにある作業用カウンターを計画した関係や、弊社自慢のオリジナルキッチンをお客様がじっくり見られてスタッフも案内しやすいようしてほしいと広くした理由は様々ありますが、
一番の思いはキッチンの前は家族のだれもが気兼えなく立てる環境であってほしいという気持ちです。 親子が一緒に立ってもお互いに変な気を使わずに時間を共有できるような場所にしたいと考えました。
学生になり独り立ちを意識しだした時にでもキッチンに立って教えてほしいと親にお願いすれば、もっと早くに料理の楽しさにも気づけたのかなと思うと少し惜しい気がしてきます。 今度実家に帰ったときは手狭なキッチンで料理を教えてもらおうかな。
そんな後悔を生かしたキッチンに立ったときに、ご家族が立っておもいおもい過ごしている時間を想像していただけたとしたら。設計者としてこれ以上の幸せはありません。