スタッフブログ
2023.12.03
伝えたい事~一次エネルギー削減
前回のブログで断熱の話をしましたが今回は一次エネルギー消費量評価基準についての
話をしたいと思います。
一次エネルギーとは、自然界に存在するエネルギーのことで加工される前の状態で供給されるものです。
それに対して一次エネルギーを転換・加工する事で得られる電力、都市ガス、ガソリンや
灯油などを二次エネルギーと言います。
つまり評価の対象は一次エネになります。
例えば電気などは発電所から各家庭に配られる間に6割ぐらいを
捨てているらしいので実にもったいないですね。
要するにエネルギーの削減を評価するのは当然加工前となる訳です。
計算の対象となる設備は暖房、冷房、換気、給湯、照明の5分野で
家電等のその他の設備は標準的な数値を与えられての計算となります。
評価の方法は年間の基準一次エネルギー消費量と
設計一次エネルギー量の比較で
どのくらい削減したかが重要になります。
勿論太陽光発電などの再生エネルギーで削減率を上げる事も可能ですが
我々建築に携わる者は先ずは建築的手法によって省エネに力添えしなくてはなりません。
建築的手法とは断熱性能を上げることは当たり前ですが間取りや設備計画や
パッシブの提案等いろんな要素を含んでいます。
例えば窓一つとってもどの方角や位置に設置するかで優位性に差が付きます。
夏は冷房不可に起因しますが冬は暖房効果に寄与します。
つまり裏腹の要素を含んでいる訳でその両方に適切な場所を提案するのが我々の使命の様な気がします。
家庭内でエネルギー消費の大きいものの順番は一般的に以下の様になります
給湯>暖房>冷房>照明>換気
エネルギーを熱に変えるものが比較的にエネルギー消費が大きい事が分かります。
そこから判断するのに給湯に関わる設備を如何に考慮するかが有効であると理解できます。
例を挙げると省エネ給湯器や節湯機種(タッチレス水栓や手元止水シャワーヘッド等)
を選ばれると評価が上がります。
エアコンは省エネ性能の優れたCOP値(成績係数)の高いものを選ばれると評価が上がります。
現在殆どの照明器具はLEDになっていまするのでタスクアンビエント方式、調光器、人感センサーなどを
選択すると評価が上がります。
現在nattokuではZEH水準を標準にしています。
ZEH水準とはUa評価値0.6以下、BEIを0.8(エネルギー削減率20%)以下とする事を求められます。
また省エネの評価方法としてBELS認定という制度があります。
ZEH住宅にするためには必ず求められるもので
非常に分かり易い星の数で建物の省エネ評価をいたします。
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2025年の 省エネ義務化もすぐそこまでやってきています。
因みに弊社 注文住宅nattoku住宅は
2030年に義務化するZEH水準を今の段階でクリアしています。