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スタッフブログ

2023.03.26

住宅業界の変化

代表取締役社長

久保 淳

偶には住宅業界の変化を思い返すと、今後住宅を取得される方の参考になるかもしれません。

住宅業界に入り、もう32年になります。

当時着工棟数は100万戸を超えていました。

借入は住宅金融公庫で返済期間25年、金利は4.5%でした。

当時のお客様は、既に返済を終えております。

当時はある程度の年齢を重ねたお客様が、自己資金を貯めて建てられる方が多かったです。

35歳~45歳位でした。

20代の時に沢山の住宅展示場に行きましたが、若すぎると相手にされませんでした。

あるメーカーは「弊社は社長か医者の方でないとお相手出来ません。」って本気で言われました。

そのメーカーは今では衰退しております。

住宅営業マンはお客様の自己資金を初回面談で聞く事が優秀とされてきました。

時代は変わり今は自己資金なしで普通に皆様建てられます。今や都市伝説ですね。

 

今は着工棟数80万戸、若者が少なくなったとは言え、そこまで大きく落ち込んでおりません。

借入は銀行ローンで35年返済、金利は1.0%以下の方も多いです。

以前と考えると住宅そのものの例えば外壁材、塗装、材木の金額、職人さんの手間は上がっておりません。

静岡県の土地単価はバブル崩壊、リーマンショック後に大きく落ちました。

これ以上下がったら地域経済が不味いんじゃないかとも思います。都内はなんであんなに上がるのでしょう?

住宅会社の各業種の単価は30年間で上がっておりません。

寧ろ会社の規模が100棟を超えると急激に下がります。

サッシ、申請費、設計費、断熱化等の費用が大きく変わりました。

返済期間が長くなったので家を取得される方が若年化しております。

30歳で家を所有し返済が終わるのが65歳なので、若年化が進みますが実際はお子様の教育費が終わった先に一括返済をされる方が多いです。

この30年間でのトレンドの大きな変化は分譲住宅が大きく増えた事でしょう。

30年前は分譲住宅を購入する事が恥ずかしかったですが、今はそこまででは無い。

旧市街の古い慣習が嫌なイメージで同世代が多い大型分譲地が人気ありますが、実際は旧市街地も、空洞化が進み嫌みを言う高齢者も少なくなりました。

住宅業界で考えると大量生産が進み、丁寧な打ち合わせで個性を追求出来るスキルがある住宅会社が急激に減っております。

拘り溢れる家を建築されていた業者も高齢化、廃業が進んでおります。

そもそも20~30代のお客様が50~60代の設計士と話が合わないでしょう。

私共nattoku住宅も新築部門は若手のスタッフ。

バックヤードの管理スタッフが40~50代。

リフォーム、アフター管理のスタッフは20~50代で編成されております。

創業以来頑固に引っ張ってきましたが、今は若手が会社をリードしてくれております。

先程も書きましたが住宅業界のトレンドが分譲住宅になりつつあるので、業界的にデザインを日々行う会社が激減しております。

私共は毎日沢山のデザインミーティングを各スタッフが行っているので、そこでの経験差がどんどん開いております。

nattokuで経験した事が他社に転職しても生かせない。

他社から中途でnattokuに入社してもついていけない。そんな感じでnattokuはお客様とデザインを楽しむ独創的な企業文化を高めて参りました。

弊社設計士のデザインレベルは高いのでご安心ください。

昔話をしますと街の棟梁が、お客様と馴染みでお施主さんの要望も聞かずに自慢の材料や技を披露してました。

見積もりもドンブリ勘定と言う言葉があった位雑でした。

棟梁が拘りまくり施工したら原価を割っていて破産したなんて結構ありました。

今で言うローコスト住宅は当時は「安請合い」って言葉で恥ずかしい事でした。

時代の変化と共に住宅の考えも大きく変わっております。

ただ強引な棟梁のお節介で建てられた住宅って、建替えられない。売られる事も無い。

住んでいる方が何だかんだ言いながら愛されている様に思います。

分譲住宅で後悔されて、注文住宅に住み替えられたお客様は、凄く多いです。なんでなんでしょう?

今から住宅を考えられているお客様も、良かったら参考にして下さい。