スタッフブログ
2026.06.25
「残価設定型住宅ローン」ってどんなもの?
皆さん、こんにちは。
nattoku不動産の笠井です。
先日、日銀より政策金利が0.75%から1%に引き上げられましたね。
1995年以来31年ぶりの高さとなりました。
物価の上昇に加え、金利も上昇…..。住宅を検討している方には強い逆風が吹いています。
でも、今後物価が安くなる、金利が下がるといった見通しはなく、これからも上がると言われています。
そんな中、いくつかの金融機関が「残価設定型住宅ローン」という商品を出しました。
今日はその「残価設定型住宅ローン」ってどんなものかをお話ししたいと思います。
残価設定型住宅ローンとは?
残価設定型住宅ローンとは、住宅の購入価格の一部を「残価(将来に据え置く金額)」として設定し、その部分を最後まで返済せずに残しておく住宅ローンです。
通常の住宅ローンでは借入金額全額を毎月返済していきますが、残価設定型住宅ローンでは残価を除いた部分のみを返済します。
例えば、5,000万円の住宅を購入する場合を考えてみましょう。
- 住宅価格:5,000万円
- 残価設定額:1,000万円
- 毎月返済する対象:4,000万円
この場合、毎月の返済額は通常の住宅ローンよりも少なくなります。しかし、契約終了時には残価として設定した1,000万円を返済しなければなりません。
なぜ注目されているのか?
住宅価格の高騰により、希望する住宅を購入するために必要な借入額は年々大きくなっています。
一方で、物価上昇や教育費の増加などにより、毎月の支出を抑えたい家庭も増えています。
残価設定型住宅ローンは、
- 月々の返済額を軽くできる
- 希望するエリアや広さの住宅を購入しやすくなる
- 子育て期間中の家計負担を抑えられる
といった理由から注目されています。
残価設定型住宅ローンのメリット
毎月の返済額を抑えられる
最大のメリットは、毎月の返済負担が軽くなることです。
通常の住宅ローンでは借入額全額を返済しますが、残価部分を据え置くことで返済額を抑えられます。
そのため、
- 家計に余裕を持たせたい
- 教育費や老後資金の準備も進めたい
- より条件の良い住宅を購入したい
という人には魅力的な選択肢となります。
残価設定型住宅ローンのデメリット
最後に大きな返済が残る
最も注意したいポイントです。
契約終了時には残価部分を返済しなければなりません。
主な選択肢としては、
- 一括返済する
- 住宅を売却する
- 新たなローンを組んで借り換える
などがあります。
しかし、十分な資金が準備できていなければ大きな負担となります。
住宅価格が下落するリスク
将来住宅を売却して残価を返済しようと考えていても、必ずしも購入時と同じ価値で売れるとは限りません。
もし売却価格が残価を下回った場合、その差額を自己資金で補う必要があります。
人口減少が進む地域や需要の低いエリアでは特に注意が必要です。
金利上昇の影響を受ける可能性がある
契約終了後に借り換えを行う場合、その時点の金利が適用されます。
現在のような金利上昇局面では、
- 借り換え時の金利が高くなる
- 返済負担が増える
可能性も考慮しなければなりません。
どんな人に向いている?
残価設定型住宅ローンはすべての人に向いているわけではありません。
向いている人
- 将来の収入増加が期待できる人
- 十分な貯蓄を計画的に行える人
- 月々の支出を抑えたい子育て世帯
向いていない人
- 貯蓄が苦手な人
- 将来の収入が不安定な人
- リスクを避けたい人
まとめ
残価設定型住宅ローンは、毎月の返済額を抑えながら住宅を購入できる魅力的な仕組みです。
しかし、その一方で将来に大きな返済が残るという特徴があります。
住宅購入は人生で最も大きな買い物の一つです。目先の返済額だけで判断するのではなく、将来のライフプランや収入見通し、住宅の資産価値なども含めて総合的に検討することが大切です。
残価設定型住宅ローンを利用する際は、「今の負担」だけでなく「将来の返済」まで見据えた計画を立てることが必須です。