スタッフブログ
2026.10.26
センスのいい人は、何が違うんだろう。
センスのいい人は、何が違うんだろう。
家具から考える、美意識と暮らしの豊かさ。
こんにちは。こんばんは。
静岡店の良知春海です。
雑誌や動画で勉強すれば、するほど
家って考えれば考えるほど、深いなと日々感じております。
最近、家具について考える機会が増えました。
そんな中で、モデルのマギーさんが高級家具のセカンダリーマーケットに携わり、ホテルのデザインまで手がけるという動画を見ました。
家具の話なのに、僕が一番印象に残ったのは、家具そのものではなく「価値観」や「感性」の話でした。
今日は、そこから感じたことを書いてみようと思います。
家具には、その人の価値観が表れる。
動画の中で、マギーさんが家具を通して、自分自身を大切にする姿勢について話していたことが印象的でした。
確かに、家具って不思議な存在です。
洋服や時計は、人から見られることを意識して選ぶこともあります。
でも、自宅の家具は基本的に自分や家族が使うもの。
誰かに見せるためではなく、自分たちが心地よく過ごすために選ぶ。
そこには、その人が何を大切にしているのかが表れる気がします。
仕事から帰ってきて、好きなソファに座る。
休日の朝、お気に入りの椅子でコーヒーを飲む。
何気ない時間でも、自分が本当に好きなものに囲まれているだけで、少し気分が変わる。
家具を選ぶことは、自分がどんな毎日を過ごしたいのかを選ぶことでもある。
そんなふうに感じました。
センスは、高いものを選ぶことじゃない。
動画には、カッシーナやB&B Italiaなど、世界的に知られる家具ブランドが登場します。
何百万円もする家具を見ると、つい価格に目が向いてしまいます。
でも、本当に面白いのは、その家具がなぜ美しいのか、なぜ長く愛されているのかという部分だと思います。
素材、デザイン、歴史、つくり手の思想。
そういった背景を知ることで、一つの家具の見え方が変わってくる。
そして、もう一つ大切なのが組み合わせ。
動画の中でも、ただ高級ブランドを並べればいいわけではなく、色数を抑えたり、空間の中にポイントをつくったりすることが話されていました。
僕も、ここにセンスの本質があるように感じます。
高価な家具をたくさん置くことと、美しい空間をつくることは、必ずしも同じではありません。
一脚の椅子を主役にすることもあれば、あえて何も置かない余白を大切にすることもある。
何を選ぶかと同じくらい、何を選ばないかも大切。
その判断の積み重ねが、空間の美しさにつながるんだと思います。

家具は、家が完成してから考えるもの?
今回の動画で、住宅の仕事をする僕にとって特に印象的だったのが、ホテルのデザインについての話です。
建築という箱が完成してから、そこに合う家具を選ぶ。
もちろん、それも一つの方法です。
でも、マギーさんは建築の内装や素材、色味まで含めて、空間全体を考えたいと話していました。
僕は、この考え方がすごく好きです。
例えば、リビングの大きな窓。
窓の大きさや配置を考えることも大切ですが、その窓の前にどんなソファを置いて、どんな姿勢で外の景色を眺めるのか。
そこまで考えると、窓の意味が変わってきます。
照明も同じです。
ただ部屋を明るくするためではなく、家具の素材感を美しく見せたり、夜のくつろぎを演出したり。
建築と家具、照明が一緒になって、初めて一つの空間が完成する。
家をつくることと、暮らしをデザインすることは、似ているようで少し違う。
僕たちは、もっと後者を大切にしていきたいと思っています。

センスは、経験によって磨かれる。
僕は、センスって生まれ持った才能だけではないと思っています。
美しいものを見て、実際に触れて、なぜ美しいのかを考える。
その経験が少しずつ自分の中に蓄積されていく。
ホテルに泊まったときの照明の美しさ。
レストランで座った椅子の心地よさ。
旅行先で出会った建築の素材感。
今までは何気なく見ていたものでも、少し知識が増えるだけで、見える景色が変わってきます。
僕自身、家具や建築を学ぶほど、まだまだ知らないことがたくさんあると感じます。
でも、それが面白い。
「なぜ、この空間は美しいんだろう」
「なぜ、この家具に惹かれるんだろう」
そうやって考える時間が好きです。
知識が増えることで、感性の解像度が上がっていく。
そして、その積み重ねが、自分なりのセンスになっていくのかなと思います。
いいものを、長く大切にするという価値観。
今回の動画では、高級家具のセカンダリーマーケットについても紹介されていました。
一度誰かが所有した家具が、また別の人の暮らしの中で使われていく。
個人的に、この考え方も素敵だと思いました。
上質な家具には、長く使うことを前提につくられたものがあります。
時間が経っても美しいデザイン。
手入れをしながら使い続けられる素材。
そして、次の人にも価値を感じてもらえること。
もちろん、すべての高級家具が長く使えるわけでも、価値が下がらないわけでもありません。
でも、購入した瞬間が価値のピークではなく、使い続けることで愛着が増していくものには、特別な魅力を感じます。
これは、家づくりにも通じる考え方です。
新築したときが一番美しい家ではなく、10年後、20年後も好きでいられる家。
時間とともに味わいが増して、家族の思い出が重なっていく家。
そんな住まいを提案していきたいと思っています。

最後に。僕が大切にしたいこと。
家づくりの仕事をしていると、お客様から「センスがないので、お任せします」と言われることがあります。
でも、僕はセンスがない人なんて、いないと思っています。
好きな色がある。
落ち着く場所がある。
心地よいと感じる素材がある。
それだけで、その人なりの感性があると思うんです。
大切なのは、その感覚を一緒に見つけていくこと。
僕の好きなものを押しつけるのではなく、お客様が本当に好きだと思えるものを、形にしていきたい。
そのためにも、僕自身がもっと美しいものに触れ、知識を増やし、感性を磨いていきたいと思っています。
家具も、建築も、ファッションも、アートも。
ジャンルは違っても、美しいものには共通する何かがある気がします。
そして、そうした経験が、いつか誰かの暮らしを豊かにする提案につながったら嬉しいです。
いい家を提案するために、まず自分自身が、いいものを知る人でありたい。
そんなことを、改めて感じた動画でした。
それでは、また!!
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良知 春海