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2026.06.28

パリのエアコン事情

メディアマーケティング部 部長

稲葉 紀代

ヨーロッパ全域で記録的な猛暑に見舞われているというニュースをご存知ですか?

パリに暮らしていた頃、私自身も猛暑と戦ったことがあり、

まさにこのニュースの通りの現実を目の当たりにしたひとりです。

パリ市内の飲食施設や小規模店舗では、エアコンが設置されていないことが多く、

私の勤め先のレストランもエアコンがありませんでした。

厨房の気温は45度近くまで上がり、料理人もサービスも髪も服もびしょ濡れの状態で仕事をしていました。

予約の電話をとると、お客様たちは開口一番、

「エアコンはある?」と。

「残念ながら、当店にはエアコンはありません。」と答えると、

「じゃ、涼しくなってからまた行きますね!がんばって!」

と、あっさり電話を切られてしまいます。

通常時は、パリ市内の高級エリアのビジネスランチとして賑わう店内も

猛暑期間は客足が弱めでした。

それでも汗を流しながら食事を楽しんでくださる方もいらっしゃいました。

夜になっても気温が落ちることはなく、ディナータイムも蒸し風呂状態。

さらに、過酷なのは、帰宅してからです。

当時、私は、アパルトマンの最上階の屋根裏部屋に住んでいました。

この写真のような建物の最上階、いわゆる女中部屋です。

床材は200年もの、13平米、トイレにドアのない、断熱性皆無のワンルームです。

冬は寒すぎて部屋の中でダウンとムートンブーツを履いて凌いでいました。

冬場のシャワーなんて、もはや修行です。

断熱性の低さをお分かりいただけましたでしょうか?

その猛暑バージョン…

もう、辛すぎて「シ」を意識しました。

暑すぎて眠れないのです。意識も遠のきます。

脱いでも暑いのです。真っ裸になったところでどうにもできないのです泣。

窓は、斜めに押して開けるタイプのものが1つだけ。

風通しも最悪です。

さらに、追い討ちは続きます。

パリ市内のアパルトマンは、築200年以上の石造です。

日中の地熱が日没後に最上階まで登ってきます。

室内は、日中、亜鉛メッキの屋根が吸収した熱がこんもり充満しています。

上からも下からもダブルパンチです。

こんな状況で、私に与えられた武器は扇風機一台のみ。

冷蔵庫の中ももはやぬるい。

仕事が終え、帰宅するのが毎日23時〜24時でしたが、

疲れた体で蒸雨風呂に帰宅するのは本当にしんどかったです泣。

休日もどうやって暑さと戦うのかが課題。

外食などできないド貧乏生活を送っていましたが、背に腹は変えられず、

休みの日は22時までオープンしているエアコンが効いたマックやカフェで時間をつぶし、

体をできる限り冷やして帰宅していました。

とはいえ、そんな不便さもまたフランスに暮らす醍醐味でもありました笑

この猛暑で亡くなられた方もいらっしゃるとのこと。

早く猛暑が通り過ぎることを祈るばかりです。

メディアマーケティング部 部長

M.Inaba 稲葉 紀代

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    十数年前にnattoku住宅を退職後、欧州へ逃亡し、ふたたび戻って参りました。またこうして、みなさまのお家づくりに関わることができ、とても嬉しく思っています。ひとつひとつの出会いに感謝し、お家づくりのお手伝いをさせていただければと思います。
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