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2026.06.25
住宅価格が高い今、見るべきは「建物価格」ではなく「○○」
第1回|住宅価格が高い今、見るべきは「建物価格」ではなく「総額」
「住宅価格が上がっている」
最近、そんな話を耳にする機会が増えました。
住宅会社へ相談に行けば、
「資材価格が上がっています」
「職人不足で人件費も高くなっています」
と説明された方もいるでかもしれません。
それ自体は事実の場合も含まれていますのが、
ただ、その説明を聞いて「今は何もかも高いから仕方がない」と
納得してしまう前に、確認してほしいことがあります。
本当に見るべきなのは、広告に書かれた建物価格でも、坪単価でもありません。
家を建て、実際に暮らし始めるまでに、最終的にいくらかかるのか。
つまり、「総額」です。
坪単価が安くても、総額が安いとは限らない
住宅会社を比較するとき、多くの人が最初に注目するのが坪単価だと思います。
「坪単価60万円」
「今なら坪単価55万円から」
数字が明確なので、比較しやすく見えます。
ところが、実は坪単価には統一された計算ルールがありません。
建物本体の工事だけを含めている会社もあれば、
設備や一部の工事費を含めている会社もあります。
同じ「坪単価60万円」でも、どこまで含まれているかによって、
最終的な支払額は大きく変わります。
特に、見積書外に出やすいのが、次のような費用です。
-
外構工事
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照明、カーテン、エアコン
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地盤調査、地盤改良工事
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水道や電気の引き込み工事
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登記費用
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住宅ローンの事務手数料や保証料
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火災保険、引っ越し費用
最初の見積りには入っていなかった費用が、打ち合わせのたびに追加されていく。
その結果、契約前に考えていた予算より、300万円、500万円と膨らんでしまうケースもあります。
安く見えていた家が、完成する頃には決して安くなかった。
そうならないためにも、坪単価の数字だけで判断するのは危険です。
本当に比較すべき「3つの総額」
家づくりにかかる費用を正しく判断するための、3つの総額をご案内します。
1.住み始めるまでにかかる総額
住宅に必要なのは、建物本体だけではありません。
土地代、外構、設備、付帯工事、各種手続きや諸費用まで含めた、実際に生活を始められる状態までの費用です。
住宅会社から見積りを受け取ったら、まず確認してください。
「この金額以外に、住み始めるまでに必要な費用はありますか?」
大切なのは、見積書の金額ではなく、見積書の他に何が残っているかです。
2.住宅ローンの総返済額
3,000万円を借りたからといって、支払う金額が3,000万円で終わるわけではありません。
住宅ローンには金利がかかります。
同じ借入金額でも、金利や返済期間によって、最終的な返済額は数百万円単位で変わることがあります。
毎月の支払額だけでなく、
最終的に、いくら返すことになるのか。
ここまで確認して、初めて住宅ローンの負担が見えてきます。
3.建てた後にかかる総額
家は、完成したら支払いが終わる商品ではありません。
外壁や屋根のメンテナンス、給湯器やエアコンの交換、防水工事、シロアリ対策。長く住み続けるほど、修繕や交換の費用が発生します。
建築時の価格が安くても、10年後、20年後の維持費が高ければ、長期的な総額は膨らみます。
反対に、初期費用が多少高くても、耐久性が高く、維持費を抑えられる家もあります。
目の前の価格だけでは、家の本当の安さは判断できません。
住宅会社の「価格の中身」を見る
同じような広さ、同じようなデザインの家でも、価格は住宅会社によって違います。
使っている材料や性能が違う場合もあれば、広告費、展示場の維持費、本社の運営費など、
会社を運営するためのコストが価格に含まれている場合もあります。
価格が高いこと自体が、悪いわけではありません。
問題は、なぜその価格になるのかを説明できるかどうかです。
見積りを受け取ったら、遠慮せずに聞いてください。
「この金額には、何が含まれていますか?」
「含まれていない費用はありますか?」
「契約後に増える可能性がある費用は何ですか?」
「他社と価格が違う理由はどこですか?」
これらの質問に、具体的な根拠を示して答えられる会社なら、価格に対する考え方も明確です。
反対に、説明が曖昧だったり、「皆さんこのくらいです」と話をそらしたりする場合は、慎重に判断した方がいいでしょう。
家づくりの目的は、安く買うことではない
家づくりで損をしないための第一歩は、「建物価格」ではなく「総額」を把握することです。
坪単価が安い会社を探すことが、家づくりの目的ではありません。
大切なのは、その家で家族が安心して暮らし続けられるかどうか。
住宅ローンを払いながら、子どもの教育費を準備できるか。
家族で旅行へ行けるか。
将来のために貯蓄を続けられるか。
家は、暮らしを豊かにするために建てるものです。
家を建てたことで、その後の暮らしが苦しくなってしまっては、本末転倒です。
だからこそ、最初に見るべきなのは、目の前の安さではありません。
最終的にいくら払い、その支払いを無理なく続けられるのか。
そこまで含めて判断することが、本当の意味での資金計画です。
この内容、久保社長の住宅塾の内容を一部抜粋したものになります。
ブログでは、今回から3回にわたり、「家づくりで本当に知っていて欲しい事。」を記事にしていきます。
今回が第1回目。
次回は、家の総額を抑えるために考えたい「3つのポイント」について、具体的にお伝えします。