スタッフブログ
2026.07.26
連日の「酷暑日」報道と「電気代」と「円安」
もう、聞き慣れてしまっていると思いますが、暑いですね。。。

こう暑いと、エアコン無しでは、家の中でも熱中症になりそうです。
となると、必然的にエアコンを使う時間が増えます。
涼しく過ごしたい。けれど、電気代も気になる。
だから、暑くても設定温度を上げたり、寝る直前までエアコンを我慢したりする方もいると思います。
ただ、家の中の暑さは、エアコンの使い方だけで決まるわけではありません。家そのものの断熱性や気密性によっても、大きく変わります。
電気代が気になる夏。高気密・高断熱住宅はどこまで快適なのか
電気を使えば、電気代はあがる。
そんな当たり前の話ではなく、電気代が上がりやすい理由をちょっと考えてみましょう。
日本は、発電に使う原油や天然ガスの多くを海外から輸入していますよね。
海外で燃料価格が上がれば、発電にかかる費用も増えます。円安が進んだ場合も同じです。
輸入する燃料の多くはドルで取引されるため、円の価値が下がると、同じ量を買うにも多くの日本円が必要になります。
燃料そのものの値上がりに、円安の影響が重なる。
これが、電気代が上がりやすくなる理由の一つ。
ここを知っておくと、ニュースを見る理由が理解できていきますね。
高気密・高断熱住宅は、夏にも違いが出る
高気密・高断熱住宅と聞くと、「冬でも暖かい家」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、断熱の効果が出るのは、冬だけではありません。
夏は、外の熱を家の中に伝えにくくします。エアコンで冷やした空気も、外へ逃げにくくなります。
某スタッフが、「魔法瓶のような家」という説明をしていて、「なるほど」と思いました。
が、今の世代の方々は「魔法瓶」を知っているのでしょうか???
保温・保冷の効く水筒をイメージするとわかりやすいかもしれないですね。
その水筒は、中の温度を保ちやすい構造になっています。
高気密・高断熱住宅も考え方は同じで、外の暑さの影響を受けにくく、一度冷えた室温を保ちやすくなります。
そのため、エアコンが常に強く動き続ける状態を減らせます。
ただし、実際の電気代は、家の広さ、地域、間取り、エアコンの性能、設定温度、家族の生活時間によって変わりますので、
高気密・高断熱住宅だから、どの家庭でも必ず同じ金額になるわけではないです。
ここは各ご家庭のケースにあわせて計画をする必要があります。
家の中の温度差も小さくなりやすい
夏の家で困りやすいのが、部屋ごとの温度差です。
1階は涼しいのに、2階へ上がると急に暑い。寝室に入ると、昼間にたまった熱が残っている。
このような状態は、屋根や壁、窓から入った熱が室内に伝わることで起こります。
断熱性や気密性が高い家では、外の熱が入りにくく、冷たい空気も逃げにくいため、玄関、廊下、寝室などの温度差を小さくしやすくなります。
外気温が39℃まで上がった日でも、住宅の性能や冷房の使い方によっては、室温を27℃前後に保てるケースがあります。
ただし、この数値もすべての住宅に当てはまるものではありません。日当たりや間取り、窓の位置によって結果は変わります。
ここで、重要な鍵を握るのが、「断熱材」です。
室温だけでなく、湿度も確認する
夏の快適さは、室温だけでは決まりません。
同じ27℃でも、湿度が高ければ蒸し暑く感じます。湿度が低ければ、汗が乾きやすくなり、涼しく感じます。
高気密住宅では、計画換気とエアコンの除湿がうまく働けば、湿度を50〜60%程度に保ちやすくなります。
反対に、換気やエアコンの設計が合っていなければ、気密性が高くても快適にならない場合があります。
断熱材を増やすだけでなく、換気、冷房、除湿まで含めて考える必要があります。
こうなってくると、調湿効果のある「自然素材」が活きてきます。
家づくりで確認したいこと
新築やリフォームを考えるときは、「断熱等級」だけを見て判断しないほうがよいでしょう。
断熱性能が高くても、家に隙間が多ければ、冷やした空気が外へ逃げます。
その住宅会社は、気密測定を行っているかを確認してください。
C値を測っている場合は、実測値も確認します。
もちろん、窓の性能も無視できません。
夏は、窓から日差しと熱が入ります。高性能なガラスやサッシを使っていても、強い西日が長時間当たれば、室温は上がります。
軒、ひさし、外付けシェード、植栽などで、日差しそのものを室内に入れない工夫も必要です。
つまり、総合的な計画があってこそ、快適な生活が約束される訳ですね。
電気代を我慢で抑えるのには限界がある
電気代が上がったとき、最初に考えるのは節電です。
使っていない照明を消す。エアコンの設定温度を見直す。無駄な家電を動かさない。
どれも必要な対策です。
ただ、暑さを我慢して冷房を止める方法には限界があります。
室内でも熱中症になるため、体調を崩してしまっては意味がありません。
家づくりで考えたいのは、「エアコンを使わない家」ではなく、「少ないエネルギーで快適な温度を保てる家」です。
建築時の価格だけを見ると、高性能な断熱材や窓は高く感じるかもしれません。
その差が毎月の光熱費にどう影響するのか。真夏や真冬に、家の中でどのように過ごせるのか。
住宅会社を選ぶときは、カタログの数値だけでなく、実際に住んでいる家の室温や電気代も見せてもらうと、判断しやすくなるかもしれません。