スタッフブログ
2018.06.08
雨がしとしと
お久しぶりです。
いよいよ梅雨の時期に入りましたね。
建築業に携わっている者としては歓迎をしたくない時期であります。(笑)
しかし日本の年間降水日数は世界平均のなんと2倍!世界ランクでいうと第13位!
更には一人当たりの傘を持っている本数に至っては世界堂々の1位で3.3本!!
そう、日本に住む以上は雨と上手にお付き合いをしなくてはいけません。
そこで、今回は雨の日が少しだけ楽しくなる。とってもマニアックなお話し。
主役は雨の日に活躍をする影の功労者。 「樋」です。
現在の流行を見てみると雨樋はできるだけ目立たない場所に計画をする。
気配を消して、誰にも注目されなくても気配りができる。
そんな存在が昨今の雨樋さんです。 そんな人間にわたしはなりたい。
しかし私個人的には雨をもっと感傷的に感じたいのです。
雨というものを、綺麗にさり気なく感じたいそう思うのです。
先人は私と同じような思いがあったのか、雨を綺麗に演出する物が昔からありました。
玄関口にこのような繋がりの物を見たことがある方も多いと思います。
これは「鎖樋」と呼ばれるもので
ここを伝うことで地面に落ちた時に水がばしゃばしゃと散らからない為にあります。
それだけでなく形が違うと落ちる雨の表情も全く違い見ているものを楽しませてくれます。
この容器型の鎖樋は雨が容器から溢れて落ちる姿がなんだか可憐です。
私のお気に入りは、輪っか状の鎖樋で雨が玉になり延々と落ちていく様が綺麗でつい見入ってしまいます。
苦手な季節でも一つ楽しみがあると悪くないかと思えてしまいそうなのが不思議ですね。
皆様もこの今年の梅雨は鎖樋を見つけたらどんな風に雨が流れているのか少し注目してみてください!