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2023.12.09

畜エネの新しい考え方①

専務取締役 マネジメント本部長

志村 和哉

皆さん、こんにちは!

今日は、住宅業界にも大きなキーワードとして話題となっている
省エネ・創エネ・畜エネの畜エネについてです。

まず、これらの簡単な説明をすると・・・、

「省エネ」とは、エネルギーのムダを省いて効率的に使用すること
省電力の照明や家電、住宅では高性能な断熱材や窓

「創エネ」とは、電気を自ら創る取り組み
太陽光発電

「蓄エネ」とは電気を蓄える取り組み
蓄電池

ということになります。

前々回のブログで挙げたテスラの蓄電池のお話ですが、これは「畜エネ」のお話です。
テスラの蓄電池は大容量で、スタイリッシュなので、導入するならオススメしたいところですが、
実際の経済的なメリットはどうなんだろう?というのが気になるところ。。

最近いろいろ調べてまいりましたが、
結論は、現時点で蓄電池だけでは、経済的なメリットは出ない・・・。
残念ながら、これが現在の答えかと思います。

理由は、まずは本体と設置工事で値段が100万円以上することが挙げられます。
それと蓄電池の容量が、思いの外小さいことです。

一般家庭の電気使用量は、およそ10~15kWhくらいです。
(※人数にもよります)
家庭用蓄電池の容量は、5~7kWhが多いと言われており、大容量という蓄電池で
10kWhを超えるものもあります。
テスラは13kWhくらいなので、大容量と言われています。

で、ここからが本日の本題です。

住宅を購入するにあたって、物価高騰等から住宅の値段が上がっているのも事実。
そこで皆さん考えるのは、ランニングコストの削減目的からの蓄電池を導入したいと
お考えになるのが普通かと思います。

現時点でのこの家庭用蓄電池は、高い割に容量が小さく、経済的なメリットよりは「防災」用としての
備えとしての設備と考えるならOKということなります。
経済的なメリットは難しいとなります。

では、「創エネ」の太陽光発電システムと組み合わせればいいのでは?となります。
当然、太陽光と蓄電池はセットで考えるべきシステムになります。

「太陽光で創エネした電気を蓄電池で貯める」

これをすることによって、導入コストに対する効果が出ることは間違いないです。

ただしです。

このシステムを入れたから、経済的メリットが出るとも限りません。
理由は、太陽光と蓄電池の導入コスト(イニシャルコスト)が高すぎるからです。

詳しい試算は、またお見せしますが、導入して15年くらいしないとペイしないことが
多いと言われています。

15年後には太陽光と蓄電池のパワコンが故障する可能性が高いので、ここで20~30万円位の
修理代がかかります。
ここまで加味した上で試算しないといけないと思いますが、経済的なメリットを出そうと思うと
やはり難しいと言わざるを得ません。
新築時には、住宅ローンに組み込んで支払えるのはメリットになりますが、
ランニングコストは安くなっても、導入コスト面で大きなコストがかかるので、ペイするまでには
大きな時間を要することからここでのメリットが出にくいとなります。

では、蓄電池を導入する場合、どうすれば経済的なメリットが出るのでしょうか?

この創エネ+畜エネでのメリットを創出するためには、現時点で言うならと「限定」にさせて頂きますが、私が思うに「電気自動車:以下EV車」ではないかと。

なぜEV車?となりますので、次回のブログで書きたいと思います。

<見学会情報>
■ 静岡市清水区袖師

https://www.nattoku.jp/event/p38242/

■ 浜松市東区
https://www.nattoku.jp/event/p38239/

今年も残すところあと僅かです。
是非、完成見学会に遊びにお越しください!!

専務取締役 マネジメント本部長

K.Shimura 志村 和哉

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