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2026.06.19
「ナフサショック」今後はどうなる?
皆さんこんにちは。
nattoku不動産の笠井です。
先日よりニュースで報道されておりますが、6月19日にアメリカとイランがホルムズ海峡の開放についての合意書をかわすみたいですね。
では、現在住宅業界で起こっている「ナフサショック」はどうなっていくのでしょうか?
「建築費は下がるの?」「住宅価格は落ち着くの?」
現在、家創り、家探しをしている方には、切実な問題ですよね。
そこで今回は、もしアメリカとイランの間でホルムズ海峡の安定的な開放に関する合意が成立した場合、住宅建材や住宅価格にどのような影響が考えられるのかを考えていきます。
なぜホルムズ海峡がなぜ重要なのか?
ホルムズ海峡は、中東の産油国から世界各国へ原油やLNG(液化天然ガス)が輸送される重要な海上ルートです。
世界で消費される原油の多くがこの海峡を通過しており、万が一通航が妨げられると、原油価格は急激に上昇する可能性があります。
そのため、アメリカとイランの関係悪化や軍事的緊張が高まると、世界経済だけでなく日本の住宅市場にも影響を及ぼします。
ナフサ価格と住宅建材の関係
住宅業界では木材だけでなく、多くの石油化学製品が使われています。
例えば、
- 断熱材
- 配管材
- 電線被覆
- クロス(壁紙)
- 接着剤
- シーリング材
- 樹脂サッシ
- ユニットバス
- システムキッチン
などです。
これらの原材料となるのが「ナフサ」です。
ナフサは原油から作られるため、原油価格が上昇するとナフサ価格も上昇し、住宅建材の価格にも影響を与えます。
合意が成立したら建材価格はすぐ下がるのか?
結論から言うと、
「急激な値下がりは期待しにくいが、価格上昇圧力は弱まる可能性が高い」
というのが現実的な見方です。
ホルムズ海峡の安全性が確保されれば、
- 原油供給への不安が和らぐ
- 原油市場が安定する
- ナフサ価格が落ち着く
という流れが期待できます。
その結果、住宅建材メーカーの原材料コストも安定しやすくなります。
それでも住宅価格が下がりにくい理由
実は住宅価格はナフサだけで決まるわけではありません。
現在の住宅業界では、
① 人手不足
建設業界では職人不足が深刻化しています。
賃金上昇が続いており、人件費は今後も高止まりする可能性があります。
② 物流コスト
燃料費だけでなく、ドライバー不足による物流費の上昇も続いています。
③ 高性能住宅化
ZEH住宅や長期優良住宅など、高性能化へのニーズが高まっています。
性能向上に伴い、使用する設備や建材のグレードも上がっています。
住宅購入を検討している方へ
お客様の中には、
「価格が下がるまで待った方がいいですか?」
と質問される方もいらっしゃいます。
しかし、住宅価格は原油価格だけで決まるものではありません。
仮にホルムズ海峡問題が落ち着いても、
- 土地価格
- 人件費
- 金利動向
- 住宅性能基準
などの要因が影響します。
そのため、「価格が大きく下がるのを待つ」という考え方よりも、自身のライフプランや住宅ローン金利の動向を踏まえて判断することが重要です。
結論として
もしアメリカとイランの間でホルムズ海峡の安定利用に関する合意が成立すれば、原油市場への安心感が広がり、ナフサ価格の高騰リスクは緩和される可能性があります。
その結果、住宅建材価格の上昇ペースが落ち着くことは期待できます。
ただし、住宅価格には人件費や物流費など多くの要因が関わるため、「すぐに家が安くなる」とは考えにくいのが現実です。
これから住宅購入を検討される方は、ニュースの見出しだけで判断するのではなく、長期的な視点で住宅市場を見ていくことが大切ではないでしょうか。