スタッフブログ
2026.11.01
夜、帰るのが楽しみになる灯り。
こんにちは!
nattoku住宅の良知春海です。
素敵だなと感じる空間を思い返すと、家具や素材と一緒に、「灯り」が記憶に残っていることがあります。
食事を照らす、やわらかな光。
壁に浮かぶ、穏やかな陰影。
ソファの横で灯る、小さなフロアライト。
今回は、照明ブランド「ルイスポールセン」の歴史と、代表的な照明を紹介する2本の動画から、家づくりで大切にしたい灯りについて考えてみました。
ルイスポールセンの照明を数多く手がけたポール・ヘニングセンが追求したのは、眩しさを抑えながら、必要なところに光を届けること。そして、器具そのものも美しいことでした。
例えば、代表作の「PH 5」。
重なったシェードは、見た目のためだけの形ではありません。光源を覆い、反射によって光を届けるための工夫が詰まっています。
その背景を知ると、特徴的な形にも納得できます。
僕が惹かれるのは、こうした「心地よさを考えた結果、美しい形になっている」というところです。
家づくりでも、お客様から「明るい家にしたい」とお聞きすることがあります。
そのときに一緒に考えたいのが、どこで、何をして過ごすときの明るさなのか、ということ。
料理や勉強には、手元が見やすい明るさが欲しい。
食事の時間には、料理や向かい合う家族の表情が心地よく見えてほしい。
一日の終わりには、少し灯りを落としてくつろぎたい。
過ごし方によって、欲しい光は変わります。
ダイニングには、テーブルを照らすペンダントライト。
ソファの横には、読書を楽しむためのフロアライト。
壁や天井には、空間をやわらかく包む間接照明。
必要な場所に灯りを分けておくと、その日の過ごし方に合わせて、部屋の雰囲気を変えられます。
これは、nattoku住宅で大切にしている素材の魅力にもつながります。
例えば、漆喰の壁。
昼間は自然光を受けて明るく見える壁も、夜に光が斜めから当たると、コテ跡のわずかな凹凸が陰影となって表れます。
無垢の床も、光の向きや色によって、木目や色合いの感じ方が変わります。
せっかく選んだ素材だからこそ、夜の表情まで楽しんでいただきたい。
僕自身、素材のサンプルを見るときも、「ここにどんな光が当たったらきれいだろう」と想像する時間を大切にしたいと思っています。
もうひとつ、動画を見て改めて感じたのが、照明と家具を一緒に考えることです。
同じペンダントライトでも、テーブルの大きさや形、吊るす高さによって見え方は変わります。
椅子に座ったときに眩しくないか。
向かい合う人の顔が見やすいか。
リビングから眺めたときに、バランスよく見えるか。
器具単体で好きだと思った照明が、実際の暮らしにも気持ちよくなじむように。間取りを考える段階から、家具の位置やサイズも共有できると、ご提案できることが増えていきます。
もちろん、すべてを特別な照明にする必要はありません。
毎日囲むダイニングに、お気に入りの一灯を選ぶ。
いつものソファの横に、小さな灯りを足してみる。
そんなひとつの選択が、家で過ごす時間を楽しみにしてくれることもあると思います。
夕食が終わって、天井の灯りを少し落とす。
漆喰の壁に光が広がり、木の家具が穏やかに浮かぶ。
いつものリビングで、もう少しゆっくりしていたくなる。
nattoku住宅で僕がご提案する住まいも、そんな夜の風景まで丁寧につくっていきたい。
灯りがついたときに、選んだ素材や家具をもっと好きになる。そんな空間に惹かれます。
nattoku住宅
良知 春海